データを「分析」するコツ 比べる4つの視点
こんにちは、まるや🐴です。
以前の記事で「エビデンスが重要」という話をしました。
今回はそれに引き続き「データ分析のコツ」を紹介していきます。
データに答えはない
データを見たときに、「こんなデータあるんだ!使えそう!」と思っても、何にも使わず終わってしまうことはありませんか?
なぜそうなってしまうのかというと、データに「答え」はなく、経済活動等の「結果」を示しているだけだからです。
最初は「使えそう!」と思っても、「どうやってデータを活用すればいいのか」と行き詰まってしまいます。
データ活用は、「目的」を明確にする必要があります。
何を言いたいのか、何を知りたいのかを考えてから、データを取り扱っていきましょう。
データを活用するためには分析が必要
データを活用するには、データを分析する必要があります。
分析とはつまり、比較することです。
データを比較することによって、対象となる事象の優劣やギャップ、計画値に対する達成状況を確認します。
同じ条件、同じ性質、同じ種類のもので、空間や時間の比較を行い、推移や変局点、全体の中での位置付け、平均との差異を把握し、そのうえで課題を抽出して、要因を探り、評価や考察を加えていきます。
比べる4つの視点
ある時点との比較
基準となる時点からの変化(変化率、成長率)を確認するための視点です。
たとえば、2021年の売上が、2020年と比べて伸びているのか、落ち込んでいるのかを確認するために、前年との比較を行います。
前年比を計算することで、2020年と比較して売上が133%伸びていることが確認できます。
計画値との比較
計画値に対する実績値の達成度合い(達成率)を確認するための視点です。
たとえば、各事業で設定した予算目標が達成できているか確認するために、計画値との比較を行います。
予実差(売上実績-売上予算)を計算することによって、A事業は予算を達成しているが、B事業は予算を達成していないことがわかります。
他者との比較
同じ性質を持つもの同士の差異(優劣、ギャップ)を確認するための視点です。
たとえば、各店舗の売上に順位(ランキング)を付け、どの店舗の売上が多いか確認します。
売上トップ10やワースト5など、好調店舗や不振店舗を明らかにすることで、売上向上施策を検討します。
また、好調店舗(A店舗)と各店舗の売上の差を計算することによって、好調店舗の売上にどれだけ足りていないか確認できます。
全体との比較
全体の中での構成比(貢献度、影響度、占有率)を確認するための視点です。
たとえば、利用者全体における各プランの割合を計算することで、それぞれのプランのシェアを確認できます。
ここでは、Aプランのシェアが大部分(70%)を占めていることがわかります。
まとめ
データは答えではなく、あくまで結果です。
データ活用は「目的」を明確にしないと意味がありません。
目的を明確にし、比較をすることで、「なぜこうなっているのか」という要因が見えてきます。
要因が見えてきたら、自分なりの仮説を立て、深掘ることで、実態が見えてきます。
そうすることで、データを活用することができるようになります。
この記事が、あなたのお役に立てたら幸いです。
それでは👋