なぜ今エビデンス(根拠)が必要なのか
こんにちは、まるや🐴です。
昨今、「エビデンス」という言葉を耳にすることが多くなってきたように思います。
エビデンスとは、ビジネスシーンでは「根拠」や「証拠」、「裏付け」といった意味合いで使われます。
ではなぜ今、エビデンスは重要視されているのでしょうか。その理由を紐解いていきましょう。
エビデンスとは?
エビデンスとは?
エビデンス(evidence)とは「証拠」や「根拠」、「裏付け」といった意味があります。
また、ビジネスシーンではミーティングや打ち合わせの内容を議事録として残すことを「エビデンスを残す」と表現されることもあります。
エビデンスの効果
説得力の担保
「〜らしい」や「〜だと思う」といった曖昧な表現では相手の信用を得ることはできません。
しかし、エビデンスを示すことができれば説得力が増し、相手の納得感や理解を促せるため、自分の意図する方へ物事を進めやすくなります。
客観性と正確性の担保
ビジネスシーンでは、個人の主観や憶測で物事を進めることはできません。人柄や熱意で物事が進むこともありますが、ほとんどの場合は「説得力」のあるエビデンスがなければ、相手は納得してくれないでしょう。
ではこの説得力とは何でしょうか。
その正体は「客観性」と「正確性」です。
根拠があればいいのではなく、根拠としたデータに客観性と正確性があることが必要です。
エビデンスの質
- メタアナリシス
- 複数の研究結果を統合し、より高い見地から分析すること。
- ランダム化比較実験
- 対象者をランダムに分けてグループ間を比較し、効果の分析・推論を行う。
- 調査データ分析
- 統計データ、ビッグデータを用いた分析
- 事例報告
- 過去の事例など。事例数が多いほど質が高くなる。
- 権威の意見や理論
- 専門家の意見など
上のものほど、情報の質が高くなりますが、その情報を得るためのコストは高くなります。一般的には「調査データ分析」以上のデータを使うと良いと言われています。
意思決定する時のチェックポイント
意思決定いに影響する要因は「根拠」、「価値観」、「資源」の3つであると言われています。
例えば、サプリメントを飲むかどうか決める時、そのサプリメントに効果があるのか(根拠)は意思決定において重要視する方は多いと思います。他の要素としては、価格(資源)、自分の望み(価値観)によって、サプリメントを飲むかどうかの意思決定がされます。
このように考えると、「根拠」は意思決定の土台となるのです。
エビデンスの重要性
認識の共有がしやすくなる
客観的な情報により、正確な現状把握がしやすくなるため、関係者間で認識共有がズレにくくなります。
いざ業務が進んで、関係者間の認識の違いがあり、やり直し!なんてことはよくあります。
個々の感じ方は人それぞれなので、みんなの認識を揃えるためにエビデンスを活用は有効です。
価値を可視化する
我々が生み出す価値というのは、なかなか見えづらいものです。
エビデンスに基づいた現状把握、目標値、効果を分析し把握することができれば、生み出した価値を高い精度で可視化することができるようになります。
また、因果関係や効果を可視化することで、予算配分や優先順位を付けやすくなります。
人を動かす力になる
根拠を提示するとしないとでは、人を動かす力に大きな影響があります。人は根拠がないものには慎重になり、なかなか決断や行動に移せません。
エビデンスを活用することで、主観的な発言ではなく、根拠のある発言となるので、周りからの信頼も大きくなります。それが、人を動かす力に変わるでしょう。
まとめ
意外にも主観と事実が違ったなんてことは珍しくありません。
私自身も実際に調べてみて、「思ってたんと違った」なんてことは本当に多いです。
有名な著書「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」では、かしこい人ほど思い込みに囚われると書かれています。
思い込みから解放され、データや事実に基づいた正しい世界を見る習慣は、誰もが身につけておくべき必須のスキルと言えるでしょう。
それでは👋